先生と生徒
真っ暗闇に光が差し込む。
手を差しのべる、あなたは一体誰?
「った…」
「あ、起きた?」
光が入り込んだと思うと、見えたのは白い天井。
そして、本を読んでいた内藤先生。
「酒井、倒れたんだよ?
頭、痛いだろ?柱にぶつけたんだ」
「………」
「担任も驚いてたけど、授業だったし。
んで、近くを通りかかった俺が使われたわけ」
"保健の先生、今いないし"
そんな先生の声すら遠くに聞こえる。
お父さんが倒れて、病院?
私が会いに行ってもいいの?
なんで、お義父さんは私に知らせたの?
「酒井ー?おーい!酒井?」