先生と生徒
「…何かマキ、呼ばれてない?」
「…だよね、何か呼ばれた気がする…」
「マキ!!」
「…確実に呼んでるよね」
「だね…」
と、集まりのほうを向くと、その中学生がこちらへやってきた。
「…信也?!」
「あったりー!」
「じゃなくて、何でこんなところに?!」
「…マキの制服見て、んで調べた」
笑顔で言う信也に何も言い返すことが出来ないけど、ただ、この場から一刻も早く逃げ去りたかった。
「…とりあえず、ここから出ようか…」
「分かった」
"バイバーイ"と中学生らしい笑顔をお姉さま方に向け、その場を後にする。
「…どういうこと?」