先生と生徒


とあるファーストフード店にて、ジュースを飲みながら、"何か話あるの?"って聞いたら、ジュースのストローをチューっと吸いながらさっきのような答えが返ってきて、私の目が点になった。


「何も、ない?」


「何かなかったらお姉さんに会いに来たらダメなの?」


「信也…私と信也は姉弟だけど違うのよ」



「違うことなんてないよ」


「どうしてそう言い切れるの?」



「だって、名字だけの問題でしょ?」



「…そうかも知れないけどね、私はもう"酒井"の人間だから"中西"とは関わりたくは…ないの」


本当のことを言うか言わないか、迷ったけど、ちゃんとした気持ち知って欲しかったから。


信也に話すことで、もしかしたらお父さんに伝わるかも知れないし、ね。


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