先生と生徒
「そういう人、いるんだね」
「まぁね。
でもさ、高校入る前に事故ってさ。野球で高校行くはずだったのに、その話も無くなって。」
「……」
「高校入っても何にもする気になれなくて。
恋もしようかと思ったけど、告白も何回かされたけど、何にも興味なくてっさ」
「うん」
「けど、そんな時だった。
マキの笑顔見つけた時。胸が高鳴ったんだ。これが恋かな?って思った。今も結構高鳴ってるけどね?」
「…だからそんなセリフ照れるんだって…」
「♪分かった?結構純情少年なわけよ。」
「…自分で言うかー?」
「さぁね?ま、でも話せてスッキリしたし。
で、これ…欲しい?」
話に集中し過ぎて和也の手にあるクマのキーホルダーの存在を忘れていた。
「あ、別にいい♪」
だって忘れてた存在だし。
「……や、やっぱよくない…
ちょっと待ってて?」
そう言うと和也はキーホルダーを持ってレジに行った。
…変なとこだけキッチリしてるな…