先生と生徒


「俺、お腹空いたんだけど何か食べない?」


「うーん、と…

あ、あそこはどう?」


「いいね。ま、ファーストフードが無難だしな」


というわけで無難にファーストフードということになった。


「酒井?」


注文のためレジに並ぶと後ろから声。

パッと振り返ると…


「先生?」


「やっぱ酒井かー!

違ってたらどうしようかと思った」


「マキ、この人誰?」


「この前新しく入ってきた先生だよ!」


「あー!あの先生!」


「そう♪

見たところ二人はデート?」


「です。先生は?」


「家族サービス♪

こうしねーと家庭が成り立たねーの…」


「先生も大変だな…」


私の目の前で繰り広げられ会話。


私服の先生はいつも以上に幼く見えて、とても一児のお父さんには見えない。


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