先生と生徒
第12話 迷いの果てに
「…マキ、ちょっといい?」
テスト最終日。
全てのテストが終わった後に華からの呼び出し。
「…?いいよ」
何か分からずに、華に着いて行き、着いたのは空き教室。
「…どうかしたの、華?何かいつもと違う…」
恐る恐る華に尋ねると、怒ったような口調で返事が返って来た。
「…どうかしたのはマキのほうだよ?!」
「…華、落ち着いて?」
「っ!!何で…
何で和也くんと別れちゃうの?!」
華の大きく放った一言は、誰もいない教室で大きく響き渡った。
「…何で知って…?」
「良から聞いたの!!
ね、マキ…どうして別れたの?この間まで…昨日まで、二人して笑ってたじゃん!!」
「…そっか…」
「マキ!!こっち向いてちゃんと聞いてよ?答えてよ!!」
華の必死な訴えに、何も答えることが出来なかった。