先生と生徒
「…マキが何か考えてること、悩んでることは知ってたよ?!知ってたけど…何も教えてくれなかった!!マキはいつも一人で決めて、一人で考え込んで…
ちょっとくらい話して欲しかった!!友達じゃなかったの?!…友達でしょ?親友でしょ…?ね、マキ…そう思ってたのは私だけなの?」
悲しげに訴えかけてくる華の瞳に、私は謝ることしか出来なかった。
「…ごめん、ごめん…華…っ」
「謝りの言葉が聞きたいんじゃない!!」
「…ごめん」
「…!!見損なったよ…マキっ!」
そういい捨てて華は教室を出て行った。
何も聞かず笑ってくれた華。
信じてくれた友達。
そんな友達を傷つけてしまった。
「…マキ、」
床にへたり込んでいた私に降りかかったこの声。
「…和也…?」
「、そう…和也」
へたり込んでいる私に近づき、目線を合わせて微笑みかけてくれた。