先生と生徒
急いで廊下を走り、和也たちの教室へ向かった。
「華っ!!」
教室には華と良くん、他にもいたけど、そんなこと関係ない。
「…マキ…」
「ごめん!!華…っ!!何も言えなくて…
変なこと言って、心配かけたくなかった。でもそれが華にとっては苦痛だったんだね…?ごめんね…」
「ほら、華、いっといで?」
抱きとめられていた良くんのもとを離れて、私の近くに華は来た。
「…さっきは…ごめん…」
「華は悪くないから…私が話さなかったし…ごめんね?」
「ううん…勢いあまってカッとなっちゃって…」
「それが嬉しかった…ありがとう、華」
「マキーー!!!」
そう言って華は私に抱きついてきた。
そうすると、教室には小さな拍手が湧き起こった。
「…なんか照れるね」
そう言って、華と顔を合わせ、笑いあった。