先生と生徒
「…何か、多くないですか?」
「そうか?酒井にはそう見えるだけかも知れないぞ?」
や、これはいつもの倍はあるでしょ…みたいに目の前にある、大量のプリント。
「…よし!!これ1枚15分以内で!!スタート!!」
「んなの無理っ!!」
「ごちゃごちゃ言うなー、手が止まってるぞー」
「………」
先生に従いながら、見つめるプリント。
進めようとする手。
しかし分からない問題。
「…ギブ」
「まだあと5分はあるぞ?」
「もう無理、です」
「んじゃ、出来たとこまで」
「はい…」
と、中途半端に答えが埋まったプリントを先生に渡す。