先生と生徒
「お邪魔しましたー!」
あれから何度かキスを繰り返していたら、また和也のお父さんによって邪魔された。
『わ、悪い!!』
慌ててドアを閉めるお父さんを見て、二人で笑いあった。
「何回も親父がごめんな?」
「ううん、って。キスばっかしてて印象最悪だよね…」
「そんなことない、俺が好きになったんだから♪」
照れる言葉を平気で言う。
そんな和也のストレートな気持ちにいつもドキドキさせられる。
「和也がそう言うなら嬉しいからいいやっ」
これは本心。
私も素直に言うことが出来た。
「あ、ここまでで大丈夫だよ、送ってくれてありがとうっ」
「ん、また遊びに来てな?啓太も喜ぶだろうし…
俺も、喜ぶし」
「当たり前でしょ?」
「良かった、」
安心しきった和也の顔を見ながら道を進む。
「今日はありがと♪」
チュッとわざとらしい音を立て、帰路を進んだ。
「…不意打ちは禁止だっ///」
なんて和也の声を背中に聞きながら。