先生と生徒
第5話 甘い誘惑
「おはようっ♪」
「あ、華♪おはようーっ」
「「なんか久しぶりっ♪」」
「なんかハモったねー?」
「うん♪てか、ホント久しぶりだね、マキっ!」
「ね♪変な感じっ」
「ま、最近?和也くんばっかで相手してくれないしー」
「そ、それは華も一緒でしょっ?」
「その通りだけどねー♪
あ、今度Wデートとかしなーい?」
「お♪いいねっ」
やっぱり華といると落ち着く。
「やばっ!先生来たっ!!」
そう言うと華は席に戻っていった。
1時間目は…英語、か…
昨日の先生、どういうつもりだったんだろ…
英語の先生は内藤先生じゃないただの先生だけど、頭を支配するのは内藤先生。
「…酒井?私の授業には不満か?」
内藤先生に支配されている脳内に、いきなりハゲのあの先生が入ってきた。
「ゔわっ」
「…酒井、後で職員室!」
変な奇声を発したせいで放課後に用事が1つ増えた。
…はぁ…。
自分のバカさ加減に嫌気が差しつつも、1時間目が終わった。
「マキ、バッカだーっ!」