先生と生徒
"男の人"と言う考えに達した時。
同時に出てきた和也の笑顔。
ワケ分かんない事になってる─…
目の前の寝ぼけ顔の先生が頭から離れてくれない。
初めて"私"を見てくれた和也。
初めて"大人"として向き合えた先生。
比べる理由もないはずなのにワケの分からない頭では比べている。
例え、比べたとしても、結婚して、子持ちで。ましてや先生なのに──…
「酒井?」
どうして、
「何だ?何かあったのか?」
どうしても。
頭から離れてくれない─…