先生と生徒
なんだかんだで先生もハゲまして…嫌、励ましてくれてたんじゃないかな。
そう思うと、いい先生なんだけどな…
「悩んでても仕方ない…かな?」
答えが出るまでしばらくかかりそうだし…
それに今考え込むと、周りが見えなくなるし。
私の気持ちがハッキリ分かるまであと、少し。
こんなにも早く悩みが解決するなんて思っても見なかった。
「…和也の家、行こっ…」
どんな顔して会えばいいのか分からないけど、それでも今は和也に会いたいって思えるんだよね…
校門から走り出す、私の後姿に感じる視線に、私が気付くことはなかった―…
「お邪魔します…」