クール王子にひとめぼれ★
それにしても、橘学園は遠いなぁ…。
電車で乗り継ぎしなきゃ行けないなんて!!
そう考えながら、あたしは混雑している電車でゆらゆら揺られていた。
「ひと…多すぎだよー…。」
目的地に着き、たくさんの人ごみを掻き分けながらやっとの思いで地上に立つ。
ラッシュだから仕方ないか…。
ふぅ…と溜め息をつき、あたしは疲れながらも歩き出した。
「…………………………………………あれ?」
キョロキョロと周りを見ると、橘学園の生徒が1人も見当たらなかった。