【短】星に願いを…
────────……


「星ってさ、儚いよな」

満天の星空を見上げながら彼が言う



「なんで? なんで、そう思うの?」



私は星空を見上げている横顔を見ながら、疑問に思ったことを聞いた



「だって…。 今はこんなに光ってるけど、いつかは消えてしまう…。 そう思ったら、儚いなって」



小さく微笑みながら、星空に向けていた顔を私の方に向けた



向けられたとき、ドキッとした



多分…



一瞬で顔が真っ赤になったと思う



自分でも分かるくらい、顔が熱を持ってるから…

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