BEST―FRIEND
ちょうど昨夜、俊樹に会った。

『俊樹が彼女作ったら、優は妬いちゃうから…その前に優を捨ててから他の子と付き合ってね…』

『えっ?なんで、捨てるの?そんな事する必要ないじゃん。優とは、友達なんだから』

本当に女心を知らない奴…


『そうじゃなくて…例えば、もし優が男友達と二人で遊びに行ったら内心
《嫌だな…》って俊樹は思ったりしないの??』

『なんで、そんな話になるわけ?』

『聞いてるんだから、答えてよ!』

『俺は、優の旦那じゃないから束縛する権利はないし、男と、遊びたいなら優の自由にしていいんじゃない?』


『そんなの全然、答えになってないじゃん!なんとも思わないの?って聞いてるのに…そんな風に言うのは、ずるいよ。』


『そんなこと俺に聞くなよ。答えられないよ…』


『そっか…やっぱり、優の事は本当に友達にしか思ってないんだね』


『そんな事ないよ。友達以上に思ってるから、優を喜ばせたいし一緒にいたいって思うんだろ…。それじゃ不満なわけ?』

『もう、いいよ…でも優はね。俊樹に彼女が出来て二人で楽しそうに歩いてるのを見るのは嫌なの。優は結婚してるし勝手だってわかってるけど、でもやっぱり妬いちゃうの』

『優………それは俺には、理解できないよ…』

『そうだよね………ゴメン』

結局、優が誰と遊ぼうが何しようが俊樹には関係ないってわかった。




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