BEST―FRIEND
第10章 砂浜

『俊樹…そろそろ行こうか…』

『あーよく寝た~』

満足そうに立ち上がると座ってる私の前に来て唇に軽くキスをした。

『久しぶりのキスなのに…軽すぎる』

少し不満そうにしていると

『ほら、いくぞ』とせかされた。

『ふぁ~い』少しふて腐れながらバイクにまたがり俊樹の腰に手をまわした。。

『優、いつまでもふて腐れてると口がアヒルみたいになるぞ…』

バイクのミラーで映った姿を見て俊樹は笑っていた。

『アヒルにならないし…』

30分ほど走ったところで綺麗に広がる海が見えてきた。

海岸沿いを「ビューウ」という音と共に走り抜け砂浜にバイクを止めた。

波が静かに浜辺を流れていた…


『気持ちいい…優を連れてきてくれてありがとう…』

『お前を連れてくるって約束したから・・約束守れてよかった…』


笑顔で微笑む彼を見て抱き着いた…。


俊樹も思いっきり抱きしめてくれた。




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