BEST―FRIEND
「うわ~っ!なんて勝手なの?
ほんと信じられない」

「だって優は俺の事が好きなんだろ??」

「えっ…??…?好きだけど、だからって…何よ!!自分だって私の事、好きなんでしょ!」 と慌てて返した。

「お前を好きだ!て言った覚えは俺にはない…
彼女になった人にしか『好き』とは言いません…」

「ひっど~い!だったらさっきのキスは
なんだったのぉ!!好きでもないのにしたの?」

「優が、いつまでも、泣いてるから…
ボランティアでしてあげたの」

「うわ~っ?そこまで言う?ほんと最低…。」
でも、そんな私の声にも見向きもせず、

「じゃぁな!いつまでも怒ってないで早く帰るんだよ…」
 
と家に向かってサッサと歩きだした。

「え~っ?!この場面で見捨てて帰ったりする??
勝手なんだから!嫌いッ」と、怒る私に

「よく騒ぐ奴だな。ほんと面白い~」

そういうと公園から手を降りながら消えてった。
(もお・・俊樹ってひどい・・)  

いじけながら歩いてる途中で

「またな」

と彼らしい、さっぱりとしたメールが届いた。

二週間振りの俊樹からのメール…

  
たった③文字の言葉がやけに嬉しく、そのメールをずっと眺めて幸せに浸っていた。
(そっか・・また、会えるんだね)

  
会えない辛さを知ったからお互いの大切さがわかった。

会った辛さも知ったから、大切な友達に戻れた。

きょうあなたと会えた事で私は幸せでした。

別れる事のない関係であなたといれるなら
それが・・・・

  BEST―FRIEND・・

《友達以上恋人未満》きっと大切な何かを失わない為の二人だけの絆……




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