ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~

緊張しながらリビングらしき部屋のドアを開けた。



スッキリと片付けられた黒と白だけのリビングと小綺麗なキッチンの中に、明らかに先生の物じゃないピンクのクッションとキッチン用品。

それがお姉ちゃんの物なのは一目瞭然だよ。


ピンクはお姉ちゃんが一番大好きな色だもの…。


「お姉ちゃん…よく料理してるんだ…」

ポツリと呟くと、少し離れて立っていた先生の「あ、あぁ…」と困ったような声


「ふぅ~ん…ラブラブだね」


からかうように言うと「まぁ、そうだな」と照れくさそうに頭をポリポリ掻いて答えた先生がちょっぴり憎らしく思えた。


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