ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「恵里佳ぁ…恵里佳!!しっかりしろ!!」
両肩を揺すられ、目の前のぼやける輪郭に視線を集中させる。
「さと…し…くん…?」
ハッキリしてきた視界の中に、いつも見慣れた聡くんの顔。
「よかった…。無事で…」
安心したように呟くと、聡くんは自分が着ていたシャツを脱いで中に着ていたTシャツ一枚になった。
「これしかないけど、何もないよりましだから…」
そう言ってシャツを着せる聡くん。
「怖かっただろう?もう、大丈夫だから」
その優しい声と瞳に、自分が怖がっていたことを思い出した。
とてつもない恐怖に…。