ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「ごめんね。あたし…いっぱい…迷惑かけちゃったね…」
ごめんなさいと頭を下げた。
「いいって。気にするなよ」
明るく笑う聡くんに救われた気がした。
「それより、もう本当に大丈夫か?」
あえて、あの2人組みの男の話をしないのは聡くんの優しさだとすぐに分かった。
きっと、あの出来事を思い出させたくなかったんだろう。
幸い、聡くんのおかげで最悪な事態は免れていた。
もう一度「ごめんなさい」と謝った。
「いいって。それより…なにかあったんじゃないのか?」
「………なにかって…?」
そう聞かれて何も答えられずに黙ったまま俯いた。
「なにかあったのか?」
「………」
「恵里佳?」