ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「恵里佳…なにがあったんだ?よかったら、教えてくれないか?」
真正面に膝をついて座り、あたしの顔を覗き込む。
「言ったら…きっと軽蔑する。あたしのこと…嫌いになるよ…」
だってあたしは、あたしの事が大嫌いだから。
お姉ちゃんを傷つけてまで先生にキスをした自分が大嫌いだから。
聡くんから顔を背ける。
頬に再び聡くんの手が触れた。
「嫌いにならないから教えてほしい」
懇願する彼の瞳。
ほんと言うと誰かに聞いてもらいたかった。
自分1人では抱えきれなくなった胸の重荷を。
「あたし…せんせいに…」
「うん…」
「せんせいに…キス…しちゃった…」