ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~

キミのぬくもり


「えっ…?」


動揺・困惑…嘘だろう?と言葉が聞こえてきそうなほど、大きく揺れる聡くんの瞳。

「ほんとうなのか?キスしたって…なんで!?」


あたしは泣きながら聡くんに話した。お姉ちゃんに言われて先生の部屋に行ったことと


寝ている先生にキスしたことと


そして…それをお姉ちゃんに見られてしまったことを…。






「最低…だよね…」


「………」




「こんなあたし…大嫌いだよね…」


ポタポタと涙を流し呟いた。



「あぁ…嫌いだよ。人の物に手を出す人間は…大嫌いだよ…」




分かっていた言葉だった。

寝ている間にキスするなんて。

その人が他の人の彼氏だと分かっていたのに。


その人がお姉ちゃんの彼氏だと分かっていたのに…。



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