ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「お、おねぇちゃん…あのね…」


何か言わなきゃ。ちゃんと謝らなきゃ。


頭の中では分かっているのに、言葉が、声が口から何も出てこない。


お姉ちゃんは、そんなあたしを文句をいう事も怒ることもしないで、ただ、哀しそうな瞳で黙って見つめた。


ズキン…ズキン…ズキン…と心臓が痛む。


けど、あたしよりも、妹に傷付けられたお姉ちゃんがもっと辛いんだ。苦しいんだ。

ちゃんと謝るって決めたんだ。


意を決して謝ろうと口を開きかけた時

突然、インターフォンが鳴り響いた。


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