ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
家まで送るよと言ってくれた聡くん。


ありがとうと伝えた切り、言葉が何も浮かばない。


何か話さなきゃと思っても、何を話していいか、分からなくて


聡くんの話に相槌を打つだけで精一杯。


早く気持ちを伝えなきゃいけないのに、家までの距離は近づくばかり。

どうしよう…。

「恵里佳ぁ、どうした?」


不意に聡くんの顔が近づいてきて、思わず後ろに仰け反る。

その弾みでバランスを崩したあたしは、後ろへグラっと倒れそう。

「うわっ!」と仰け反る体を「あぶなっ!」と聡くんがあたしの腕を掴み抱き寄せた。



あたしの顔に聡くんの胸があたる。


トクントクンと聞こえてくる聡くんの心音。あったかくて、凄く安心する。

このまま、ずっと彼の腕の中にいたい。


「大丈夫か?」


あたしの両肩つかんで、ゆっくりと離された体が寒いよ。


思わずギュッと聡くんに抱き付いた。


「恵里佳?」

どうした?と、再び離そうとするから、あたしは思わず言ってしまった。

「好き。聡くんが大好き」


だから、このままでいたいのと彼の腰に回した両腕にチカラをこめた。







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