ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
聡くんと家の前でバイバイして玄関を開けて中に入ると、途端に耳まで真っ赤になって「キャーキャー」と両手で顔を隠すように叫びながらしゃがみ込んだ。


やっぱり。大胆過ぎたかな?自分からキスなんて。


でも、言葉で上手く自分の気持ちを伝える術を知らないあたしは、聡くんにキスする事でしか伝えられなかったんだ。


気付いたら、心から溢れ出してしまうほど、聡くんが好きになっていたから。


暫くしゃがみ込んだままでいたら、突然、玄関のドアが開き「あら、恵里佳どうしたの?そんなところで」具合でも悪いの?と聞く、お母さんの姿が目に飛び込んできて。


あたしは、余りの驚きに「ウワッ‼」と立ち上がった。


「な、なんでいるの⁉」


確か、帰ってくのはまだ先だったはず。なんで?




< 182 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop