ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「でね、お姉ちゃんが、恵里佳のことが心配だから早く帰ってきてって」
それで早く帰ってきたのよぅ。お姉ちゃん、恵里佳のこと大好きだから心配で仕方ないのねと、嬉しそうに話すお母さん。
あたしは、そんなお母さんの気持ちも裏切ってしまったんだ。
「ごめんね…お母さん…」
「うん?なにが?」
「うぅん。なんでもない」
ニコッと笑って自分の部屋に向かうと、ケータイを取り出しボタンを押した。
心臓がバクバクと口から飛び出してしまいそう。
暫くして「はい…」と聞えてきた声。
「おねえちゃん…あたし…」
「うん…なに?」
それは、怒っているのか分からない落ち着いたお姉ちゃんの声。
ケータイを持つ手が、ブルブルと震える。
「おねえちゃん…ごめんね。ごめんね…ごめんね…おねえちゃん…」
震える声。涙をこらえる事ができなかった。もっとちゃんと話さなきゃいけないのに、話すことができない。
ただ、ごめんなさいしか言えなかった。
暫く、黙ったままのお姉ちゃん。
「……いいよ。もう」
小さく優しい声が聞こえてきた。
「もう、いいよ。恵里佳。お姉ちゃんこそ、ごめんね…」
お姉ちゃんは、本当はあたしが先生のこと好きなことに気づいていたと教えてくれた。
「あたしね、怖かったの。恵里佳から、ゆうちゃん、とられちゃうかもしれないって。そう想うと…こわかったんだ」
それで早く帰ってきたのよぅ。お姉ちゃん、恵里佳のこと大好きだから心配で仕方ないのねと、嬉しそうに話すお母さん。
あたしは、そんなお母さんの気持ちも裏切ってしまったんだ。
「ごめんね…お母さん…」
「うん?なにが?」
「うぅん。なんでもない」
ニコッと笑って自分の部屋に向かうと、ケータイを取り出しボタンを押した。
心臓がバクバクと口から飛び出してしまいそう。
暫くして「はい…」と聞えてきた声。
「おねえちゃん…あたし…」
「うん…なに?」
それは、怒っているのか分からない落ち着いたお姉ちゃんの声。
ケータイを持つ手が、ブルブルと震える。
「おねえちゃん…ごめんね。ごめんね…ごめんね…おねえちゃん…」
震える声。涙をこらえる事ができなかった。もっとちゃんと話さなきゃいけないのに、話すことができない。
ただ、ごめんなさいしか言えなかった。
暫く、黙ったままのお姉ちゃん。
「……いいよ。もう」
小さく優しい声が聞こえてきた。
「もう、いいよ。恵里佳。お姉ちゃんこそ、ごめんね…」
お姉ちゃんは、本当はあたしが先生のこと好きなことに気づいていたと教えてくれた。
「あたしね、怖かったの。恵里佳から、ゆうちゃん、とられちゃうかもしれないって。そう想うと…こわかったんだ」