ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「痛いよ、聡くん。いたい」


そう言っても、聡くんはあたしの腕を掴んだまま歩いて行くと人が余りいないフロアの階段にたどり着いた。



どこに行くの?と聞くあたしの腕をグイッと引っ張ると、あたしの背中を壁にピタリと押し当て



ちゅっと、キスをした。



唇が離れて、ビックリした顔で聡くんの顔を見上げると、怒っているのか照れてるのか分からないぐらい、顔が赤く染まっていた。


「さとしくん…?」


不安な顔で見つめると「おまえなぁ…」と呟く声が聞こえてきた。


「おこってるの?」


「あぁ、怒ってるよ。恵里佳が好きとか…キス…したいとか言うから」


あたしから視線をそらしたまま俯いて言った。


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