ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
緊張で、息をするのを忘れるぐらい体が強張る。


「恵里佳」

「は、はい」


緊張で声が裏返る。それは変な声で余計に恥ずかしくて顔の赤さが増していく。


「無理、しなくていいよ」


「へっ?」


「俺はさ、いつでも待つし」


二カッと笑う顔に泣きたくなった。聡くんの優しさが嬉しくて、泣きたくなった。



また、ドンドン聡くんが好きになっていって、苦しくて、切なかった。



多分、この切なさを幸せな気持ちに変えたくて、大好きなその人に、もっと触れていたいって。


空気さえも、二人の間になくなってしまうほど、ぎゅっと、くっ付いていたいって想うのかもしれないね。

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