ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
言葉では、上手く伝えられなくて、あたしは、聡くんのシャツの裾をぎゅっと掴んだ。


「恵里佳?」


「好き。大好き。だから…ギュッて、してほしい。もっと…」

精一杯の勇気を出して言った。

恥ずかしすぎて、聡くんの顔を見ることができなかった。



そんなあたしの頬を、聡くんの大きくて優しい掌がそっと触れた。


ドキッとして、顔を見ると「俺も、スゲー大好き」と顔をクシャクシャにして笑った。

嬉しくてニコッと笑うと、ゆっくりと聡くんの顔が近づいて、ソッと触れるだけのキスを何度も繰り返した。


胸がキュンキュンと泣けてきて。もっと聡くんとくっ付きたいと思っていた時だった。


さっきまで、触れるだけだったキスが、唇を割って聡くんの舌が入ってきたのは。

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