ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
苦しいと伝えたくても、それを許してくれない強引なキスに足がガクガクと震えてきた。


立っているのも、やっとな状態。


ただ、怖くて、聡くんの胸を何度も叩いた。だけど、聡くんはやめてくれない。



こんなキス知らない。こんな一方的なキス、悲し過ぎるよ…!


あたしは、精いっぱいの力で聡くんをやめてと突き離しすと、聡くんから逃げるように部屋を飛び出した。



外に出ると、風が痛いぐらいに冷たかったけど、気にしないでそのまま駆け出すと


さっきの女(ヒト)が、心配そうな瞳であたしに声をかけようとしてきたけど


あたしは、その女(ヒト)を無視するようにそのまま通り過ぎた。

頬は、溢れ出した涙で濡れていた。



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