ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
あたし達は、少し距離をあけて木に背中をもたれて立っていた。


何か話さなきゃいけないのに、なんて言っていいか分からなくて黙ったままでいると聡くんが、ポツリポツリと話し出した。



「俺の、両親な…こっち引っ越してから、なんか上手くいかなくなって、離婚したんだ」


「えっ?」


それは、全く知らなかった聡くんの過去。


「俺の母さん、浮気してな。家、でていったんだ。俺を置いて、突然いなくなった」


驚きで何も言えなかった。


向こうも家族いたみたいでさと、無理に笑ってる姿に胸が痛んだ。


< 218 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop