ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~

「……だれ?」


見た感じ同年代ぐらいのその男の子に、見覚えがなかった。


あたしの言葉が不満だったのか、その男の子はあからさまに怪訝な表情を見せた。


「はぁ?マジで分かんない?」



180cm以上はある長身にツンツン頭のイケメンでモテそうな整った顔の眉間に僅かにシワを寄せている。



「……知らない」



てか、あんた、誰?新手のナンパか何か?なんであたしの名字知ってんの?



って…。今はそんなことどうでもいい。あたしは早くここから居なくなりたいんだから、邪魔しないでよ。



未だに、眉間にシワを寄せたまま、あたしを見つめる男を無視してその横を通り過ぎた。




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