ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「待てって!」
不意に掴まれた腕をバッと勢いよく振り払った。
「触んないでよね!!」
睨み付けると、そんなに怒るなよと、ヤケに親しげに声をかけてくる。
「お前さぁ…冷たくない?」
「はい?お前って…アンタからお前って呼ばれる筋合いないんだけど」
「なにそんなに苛立ってんだよ?俺だよ、俺」
そう言って、自分の顔を指差していう男の顔をジッと見た。
「マジで分かんない?」
気づかれないのが余程ショックなのか、人懐っこかった笑顔は今はどこにもない。