ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
気まずくて、俯いた。
先生はきっと、あたしに嫌われていると思ってる。
時々、あたしを悲しげな瞳で見るもの…。
けど、その方がいいよね?きっと…。
こんなに胸が痛む程、先生が好きな気持ちを知られるよりは
ずっと…きっといいよね?
胸が苦しくて胸元を掴んだ。
「恵里佳、どうした?具合でも悪いのか?」
大丈夫か?と不意に肩に置かれた先生の手を思いっきり払いのけた。
あっ…と思った時には遅かった。
見上げた先生の瞳は、漆黒の悲しみの色に染まっていた。