ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
転校生
憂鬱だった連休が終わり、久しぶりに行った学校。
「ハァ…ダルイ…」
机に突っ伏して朝っぱらから何度目か分からないため息を吐いた。
ため息の理由は簡単。
もうすぐ現れるであろう。
あの人のせい。
「恵里佳ぁ、おはよう」
そう声をかけてきたのは親友で、あたしがあの人を好きだと知っている唯一の人物。
宮沢由希。
クルリと長い睫の大きな瞳をパチパチさせて、またため息ばかり吐いてと、あたしの前の席に腰を下ろした。