ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
そんなあたしの気持ちを知ってか知らずか…先生はいつもと変わらない爽やかな顔で教壇に立ちSHRを始めた。
その姿を、頬杖付いて見ていたら、何気に視線が重なりパッと目を逸らした。
ただ目が合っただけなのに、途端に跳ね上がり反応するあたしの心臓。
この感情が悔しくて、俯いて唇キュッと噛み締めた。
そんな時、先生の口から「転校生」という言葉が聞こえてきた。
そういえば来るんだったんだっけ。転校生。
どんな子なんだろう?と何気に転校生が入ってくるドアに視線を移した瞬間
「えっ…?」
あたしの心臓は再び跳ね上がった。
聡く…ん?
それは間違いなく聡くんだった…。