ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
その余りも冷たいのは口調だけではなく、高橋さんを見る目までも冷たかった。
思ってもいなかった聡くんの反応に、高橋さんは呆気に取られて口を半開きして唖然としている。
あたしも呆気に取られて聡くんを見つめると「行こう」とあたしの手を取り席を立つと、そのまま教室を出て行った。
あたしの手を握ったまま、無言で廊下を歩く聡くん。
急にどうしたんだろう?
あたしの中の聡くんは、爽やかな笑顔が似合う元気な明るい男の子でしかない。
その聡くんが、あんな態度をとるなんて、考えられなかった。