ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「恵里佳ぁ…」
あたしが寝てると思ってくれたのか、お姉ちゃんはようやく部屋を出ていった。
階段を下りる音が聞こえなくなるのを確認して、布団を剥いで、仰向けに大の字になった。
真っ白な天井がぼんやりと見えた。
夕方が近いのか、真っ白なカーテンがほんのりオレンジ色に染まってる。
「悔いはない…よね?」
先生に告白したことに後悔が全くないなんて分からない。
けど、もう言ってしまった現実は変わらない。
明日からどうなるなんて分からない。
今はただ、気を抜けばここから消えたくなる弱い自分を抱きしめて静かに泣くことしかできなかった。