ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
それから30分程が過ぎた頃
「恵里佳、起きてる?」
お姉ちゃんが軽く部屋のドアをノックしてドアを開けた。
ベッドに寝ころんだままのあたし。
顔だけ動かしてお姉ちゃんの顔を見た。
いつ見ても、綺麗な顔…。
ズキンと心が痛んだ。
どんなに頑張っても絶対に勝てない。
子供の頃から、お姉ちゃんはいつも完璧だった。
あたしに勝てる要素なんて1つもなかった。
大好きだから、勝てなくてもいいって思ってたけど
今は何も勝てない自分が情けないや…。