ストロベリーチーズケーキアイス・kiss~甘酸っぱい恋の味~
「気分はどう?足、痛む?」
あたしが起きているのを確認して、ゆっくりとベッドに腰を下ろしたお姉ちゃん。
「大変だったね…」
そう言ってギブスを優しく撫でると
「うん。まぁね…」
苦笑いのあたしの頭を軽くクシャっと撫でた。
「なんか…あったの?」
あぁ、泣いてたのバレちゃった。
けど、理由までは知られたくない。
お姉ちゃんとの仲が拗れるのイヤだし、何よりも、これ以上、惨めな自分を見たくなかった。
「大丈夫だよ。ちょっと学校で嫌なことがあっただけ。もう、平気だよ」
強がって笑えるあたしを誉めよう。
この、恙無い平和な日常の為に…。