脱力っても恋愛。

偶然、俺と向かい側に座った彼女は
音楽を聴きながら頬杖をついて
窓の外を眺めている。

こちらに気づいているのか
いないのか分からない。

髪は黒から茶色になり
多少、化粧もしている。

一年前に着ていた制服は
ジャケットとクリーム色のセーターになっていた。

ただ雰囲気は変わっていない。


強がりで脆そうなその瞳。


< 82 / 84 >

この作品をシェア

pagetop