脱力っても恋愛。


電車は駅に着き、
彼女は立ち上がる。

躊躇する暇なんてないのに。

俺の体は動かず
去っていく彼女を
目で見送っていた。


電車は動き出す。




ホームにいる彼女が
立ち止まって

目が合ったような気がした。


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