市立第五中学校。
15番 戸田郁美
遭遇
昨日、他校の彼氏と別れた。
「まじムカつく」
私が性交を拒否ったからだって
ありえねー
誰がお前なんかと寝るかよ
隣で雑誌をめくる咲絵が口を開いた
「まあ次の見つけなよ」
「んな簡単に見つからないでしょ」
「大丈夫だよ郁美なら」
「え?」
「惚れっぽいし」
…
チャイムが鳴った。
「咲絵、食堂ついて来て」
「嫌」
「何よさっきから…」
仕方ないから一人で行く事にした。
相変わらずパンコーナーは人が多い
メロンパンを取ろうとしても
身長が低いせいと
手足が短いせいで
手が届かない。
「も…ちょい」
――売り切れちゃう!
その時、肩を叩かれた
振り向くと美男子
「はい」
と差し出してくれたのは
大好きなメロンパン。
「あ、ありがと…」
―――
時間が止まった様な気がした
名前…
聞いておけばよかったな
それから彼の事が気になり始めた。
背が高いからきっと3年生だな
ハーフかな?相当イケメンだった…
「郁美!聞いてる?」
目の前に咲絵がいることを忘れていた。
「あ、ごめん!なに?」
「だからあ、昭和ジャンプの新メンバーかっこよくない?」
雑誌を差し出され見てみると
「っえ!?」
見たことある顔。
「かわばた、たくや…」
「え、何?」
私は雑誌を持って
一目散に3年の教室へ走り出す。
「ちょ、郁美!」
――会いたい。
「川端先輩いますか!?」
昨日、他校の彼氏と別れた。
「まじムカつく」
私が性交を拒否ったからだって
ありえねー
誰がお前なんかと寝るかよ
隣で雑誌をめくる咲絵が口を開いた
「まあ次の見つけなよ」
「んな簡単に見つからないでしょ」
「大丈夫だよ郁美なら」
「え?」
「惚れっぽいし」
…
チャイムが鳴った。
「咲絵、食堂ついて来て」
「嫌」
「何よさっきから…」
仕方ないから一人で行く事にした。
相変わらずパンコーナーは人が多い
メロンパンを取ろうとしても
身長が低いせいと
手足が短いせいで
手が届かない。
「も…ちょい」
――売り切れちゃう!
その時、肩を叩かれた
振り向くと美男子
「はい」
と差し出してくれたのは
大好きなメロンパン。
「あ、ありがと…」
―――
時間が止まった様な気がした
名前…
聞いておけばよかったな
それから彼の事が気になり始めた。
背が高いからきっと3年生だな
ハーフかな?相当イケメンだった…
「郁美!聞いてる?」
目の前に咲絵がいることを忘れていた。
「あ、ごめん!なに?」
「だからあ、昭和ジャンプの新メンバーかっこよくない?」
雑誌を差し出され見てみると
「っえ!?」
見たことある顔。
「かわばた、たくや…」
「え、何?」
私は雑誌を持って
一目散に3年の教室へ走り出す。
「ちょ、郁美!」
――会いたい。
「川端先輩いますか!?」