市立第五中学校。
3番 石田ゆうな
母親
―大嫌い。
「なんでも相談してね」
と言って仲を深めようとする
「あなたの味方だからね」
と言って場合によっては私を責める
母親面して馬鹿みたい。
本当の母親じゃないくせに
朝起きると
必ずその女は台所に立っている
「ゆうちゃん、おはよう。お弁当これでいい?」
私に気に入られようと必死に作るお弁当
「いらない。」
可愛いお弁当ならまだしも
女が作るお弁当は
見た目がダサい。ババくさい。
「そんなこといわないの。ほら持っていきなさい」
女は無理矢理私に押し付けた
いつも女は自分勝手だ
私は見てしまった。
押し入れにあった
何枚もの手紙
空けてみると
私の「母親」からの手紙だった
「ゆうなは元気ですか?」
「ゆうなにはまだ言わないで」
「あの子をいつか迎えに行きます」
信じられなかった。
女は「母親」の親友で
「母親」は他の男に私がいることを
知られたくなかったから
女に託したらしい
本来は「母親」を恨むべきだが
女は
「あなたを産む時、時間かかったのよ」
「女の子で嬉しかったわ」
とデタラメを言った
私は悲しかった
そして怒りが込み上げてきた
きっと女はそれに気づいていない
母親なんて大嫌い。
どうせ私のことなんか
何とも思ってないんでしょう?
仕方なく世話してるんでしょう?
でも
私が出かける時、いつも言う
「早く帰って来てね」
母親は寂しいのだろうか。
しょうがないから
もう少し、一緒にいてあげよう
もう少し、「お母さん」って呼んであげよう。
―大嫌い。
「なんでも相談してね」
と言って仲を深めようとする
「あなたの味方だからね」
と言って場合によっては私を責める
母親面して馬鹿みたい。
本当の母親じゃないくせに
朝起きると
必ずその女は台所に立っている
「ゆうちゃん、おはよう。お弁当これでいい?」
私に気に入られようと必死に作るお弁当
「いらない。」
可愛いお弁当ならまだしも
女が作るお弁当は
見た目がダサい。ババくさい。
「そんなこといわないの。ほら持っていきなさい」
女は無理矢理私に押し付けた
いつも女は自分勝手だ
私は見てしまった。
押し入れにあった
何枚もの手紙
空けてみると
私の「母親」からの手紙だった
「ゆうなは元気ですか?」
「ゆうなにはまだ言わないで」
「あの子をいつか迎えに行きます」
信じられなかった。
女は「母親」の親友で
「母親」は他の男に私がいることを
知られたくなかったから
女に託したらしい
本来は「母親」を恨むべきだが
女は
「あなたを産む時、時間かかったのよ」
「女の子で嬉しかったわ」
とデタラメを言った
私は悲しかった
そして怒りが込み上げてきた
きっと女はそれに気づいていない
母親なんて大嫌い。
どうせ私のことなんか
何とも思ってないんでしょう?
仕方なく世話してるんでしょう?
でも
私が出かける時、いつも言う
「早く帰って来てね」
母親は寂しいのだろうか。
しょうがないから
もう少し、一緒にいてあげよう
もう少し、「お母さん」って呼んであげよう。