月明かりの下で。
振り返ると、秋吉がいた。


「歩けないんだろ」


 バレてるとは思わなかった。


「送ってやるよ」


 驚いた。秋吉があたしに優しくしようとするのを初めて見た。


「ほら、立て」

腕をつかみ、立たせてくれる。

多分明日には、無かったことになる行動。
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