空の色
「だって本当にそれどころじゃなくて!
...ただ本当に嬉しくて...」
あたしがそう言うと愛美はため息をつく。
「まああんたがどれだけ桐島を好きか知ってるし、そりゃ自分のことみたいに嬉しいけど」
愛美は口下手だからね。
っていうとベシっと頭を叩かれた。
「ちゃんと解決できてない問題もあるんだから手放しには喜べないでしょ」
馬鹿。
そう言う愛美はあたしのことを心配して言ってくれてる事をあたしはちゃんと分かってる。
そんな愛美に笑顔になる。
やっぱり持つべきものは友達だな。