空の色
「青空はただの幼なじみだっていうけど、2人に関係があったのは事実で、俺よりも青空のことを長い事知っていて」
歩きながら、手を繋いで。
「だから、青空が泣いたあの日、不謹慎だけど俺は嬉しかった」
「やっと青空の気持ちが分かった気がしたから」
そこまで言うと空良はあたしを見た。
「これからは、不安になったらすぐに言ってほしい」
「...うん」
「青空が頼るのは俺だけだろ?」
「...うん」
「青空が泣くのは俺の前だけだろ?」
「うん」
頬を撫でる空良の手が優しくて、
あたしは泣きそうになった。