空の色




それを知られたくなくて、気持ちよさに目を瞑る。



すると、唇に違和感を、優しい違和感を感じた。



目を開けると案の定、空良の顔が近くにあって。




目を細めて柔らかく微笑んでいる空良は、やっぱりカッコいい。




こんな人が彼氏だなんて...


そう思うだけで赤くなってしまう。




「好き」





気付いたらそうささやいていた。





「あたしは、空良のこと、大好き」





今言わないと、タイミングを逃すと言えなくなってしまう気がして。






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