空の色




そんなあたしに気付いたのか、空良はフッと柔らかく笑って、



「知ってる」



それだけ言うとまた顔を近づけてきた。



あたしはそれが嬉しくて目をまた瞑る。



期待通りの感触を唇に感じて。




いつもより少し長めに。






「帰ろうか」






再び手を繋いであたし達は帰り道を歩く。









終わり。
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